サプライズなレナウン
電話や相談ごとは、その場に本人がいなければ答えることはできない。
だが、電子メールなら相談を受けた人物が暇になったときに返事を送れる。
営業部などお互いが忙しい部署に導入すれば、従来以上にコミュニケーションが緊密になるし、それをグループ発信にして経営陣や開発や業務部のしかるべきセクションの人物に届くように設定しておけば、いま、現場で何が問題になっているか、顧客が何を求めているのかが手にとるようにわかる。
インターネットはオープンが原則。
だから社内の重要資料などは載せられないが、たとえばユニークな用途を映像化して載せたり、在庫の一覧表などのページをつくっておけば、現場で営業マンが自社のサイトを呼び出して、視覚に訴えながら商談を進めることができる。
うまくつくれば、カタログ制作費なども削減可能だろう。
レベル2になると、もっと顧客第一主義を進めることができるようになる。
ただし、レベル2の会社の問題点は、情報がスムーズに流れていないことだ。
電子メールを導入、営業情報などの定性情報の共有化が行なわれていると思われるが、それを販売戦略や商品戦略など、あるいはもっと大きく経営戦略に活かされていない。
その理由は明らか。
情報のデータベース化が遅れているか、データベースのオープン化に問題があるかだ。
この場合、全社レベルでイントラネットを導入することで、さまざまな経営課題を克服できる。
ネットワーク化によって、データベースの共有化が実現されるからである。
そのひとつの可能性を示しているのが、Rの人事部が開発した勤務管理ソフトである。
社員の出退社時間や残業時間、休日などを管理するシステムだが、その処理能力は半端ではない。
R全社員1万21000人を対象にしている。
一社員当たり1ヶ月に500件ものデータが発生するというから、データだけで月間500万件以上。
この処理能力を使えば、実に様々なことができるはずだ。
そうしたシステムを構築することでレベル2の会社は、「当社だけしかできないサービスを提供する」ことに一歩近づけることができる。
それはネットワークによって、社員が単純作業から開放され、より付加価値の高い仕事に集中できるようになるからだ。
顧客のために動く人間が増えるほど、顧客向けサービスは強化されて当然である。
情報の共有化はペーパーレス化への挑戦でもある。
このペーパーレス化はただ単に社内から紙を減らすだけではなく、もっと深い意味がある。
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